自己矛盾�U
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		解説
			人はそれぞれ自己を確立して生きている。しかしながら、人として、社会的存在として、 時には自己の信念とは異なった行動・判断をしなければならない。 本作品は、左側に裏の「己」、つまり、社会的存在を度外視した素直な自分自身を表し、 右側に、そのような自己を持ちながらも常識的な自己を表明しながら生きていく様を表した。 どちらも自己に変わりはないが、自然な、心の赴くままの自己と、論理的・倫理的自己との対比を表した。 左側は、薄墨で裏から揮毫し、右側は、濃墨で表から揮毫した。 これにより、左側の自己、つまり自由な自己には滲みが生じ、様々なことが深層心理の中に混沌として入り交じって 自己が形成されている様を表した。右側は、伝統的な筆法にて、ある意味、型にはまった自己を表した。

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