見えざる敵
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			2019年末に発生した新型コロナウイルスは、瞬く間に世界中に感染が広まり、2020年3月には、世界保健機関（WHO）が 「パンデミック」と認定し、４月には、日本でも緊急事態宣言が発令され、外出自粛が求められ、三密（密閉、密集、密接）の回避、 ソーシャル・ディスタンス（社会的距離）の確保、在宅勤務の推奨、営業自粛要請、医療崩壊、学校の休校、 海外では都市封鎖（ロックダウン）が行われるなど様々な生活・活動が一変した。 本作は、「不偏」に「見」で、新型コロナウイルスをはじめとする「見えない敵」を表した。「不偏」は、 2012年作の「不言不実行」にて、私が創作した偏であるが、本作では、黒の塊により、クラスター（感染者集団）を表した。 そこで感染した者で無症状の者が、外に出て自由に動き回る様を「見」の上部にて表し、左下に伸びる線で感染源とされる飛沫を イメージした。そして、最終画にて、人々に容赦なく感染し、拡大し、第２波・第３波を惹き起こす様を表現した。

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