収斂
		文字
		解説
			「 〓（表示不能文字）」という文字があり、「心があれこれ迷いうたがう意」とのことである。 「心」部には「りっしんべん」「『恭』・『慕』の下の部分」（部首名不明）という２つの異なる形が、別にあり、「精神」「感情」等の意味を含む文字を形成している。 しかし、その３つの部首を合わせた文字は見当たらない。「〓」が「疑う」意であるなら、旁を上下逆（大きな「心」が下）にすることにより、疑惑の後に信頼に変わる、 「対立と和合」や「拡散と収斂」を意味する文字としたい。 歴史上、言語・文化・思想・宗教・政治など様々な内心的対立点がある。それらが、地域・国・大陸などの物理的な条件と相互に関連し、淘汰を繰り返しながら、収斂していった様を表した。 なお、「２０２２．４の世界」と対になり、対立の後に現れることが期待される、多様性の理解・受容と、様々な均衡・和平をイメージした。 また、例えば、個性（≒オリジナリティ）を尊重しても結果的に離合集散を繰り返したり、ビデオフォーマット（ベータ・ＶＨＳ、ＨＤ−ＤＶＤ・Blu-Ray）の対立・収斂なども念頭に制作した。 造形的にも線質的にも、どれをとってもバラバラな、様々な角度、異なる質感で表された線や点により多様性のあるパーツにし、 さらに各パーツに四方八方に向かった極微細な線（毛羽立ち）を持たせることにより、各パーツ内での多様性を表しているが、文字全体を俯瞰すると中心に向かって収斂しているように表し、 柔和な表情のように見えるようにした。 なお、作品を裏打ちした際、全体的に紙に皺が寄ってしまったが、却って本作品の意図にふさわしいため、そのまま載せた

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